Pillピルについて
ピルの処方について
体調・ご希望に合わせて 適切な薬剤を選択してご提案いたします
ピルは妊娠を避けるための薬だという考え方はもう昔の話です。最近ではピルへの理解が深まり、身近なものとして捉えられるようになりました。避妊目的だけでなく、月経困難症や生理痛の緩和、月経前症候群(PMS)の軽減など、女性のライフサイクルをサポートする頼もしい存在です。ピルを服用する目的や種類を正しくご理解いただき、安心して服用いただけるようお手伝いいたします。
- 医師と相談して決めたい
(オンライン処方は心配) - 自分に合うピルを相談したい
- 以前ピルを飲んでいたが、久しぶりの服用のため相談したいことがある
- 自費と保険の違いを詳しく知りたい
診察〜ピルの処方について
ピル処方を希望される方が安心して使えるように必要な検査を行います
継続してピルの服用をご希望の方は、必要に応じて血液検査をする事もあります
※医師の判断により処方できない場合もあります
ピルの目的と種類
ピルには、どのピルにもエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲスチン(黄体ホルモン)という2つの女性ホルモンが配合されており、その配合量や割合、種類、服用期間などによって、使い方や使う目的が異なります
-
- 生理痛がひどい
- 生理不順を改善したい
- 月経前症候群(PMS)がつらい
- ニキビや肌荒れの改善をしたい
月経困難などの治療=低用量ピル(LEP)
保険診療※1 -
- 生理予定日を調整したい
(旅行やイベントなどに合わせて移動したい)
月経移動=中用量ピル
自費診療 - 生理予定日を調整したい
-
- 自分で避妊をしたい
避妊目的のピル
自費診療 -
- 緊急避妊を必要としている方
アフターピル・緊急避妊ピル
自費診療
※1:保険診療となる場合には、医師の診断の結果、治療目的で服用する際に限られます。
VIEW MOREピルの費用一覧はこちら月経移動について
大事な行事や予定のために一時的に生理を移動させます
生理を移動させるには以下の2通りがあります
- ① 生理を先に起こす
- ② 生理を遅らせる
生理を早く起こす場合には前の生理周期からの準備が必要です。
その周期の生理を遅らせる場合には、薬を飲みながら大事な予定を迎えることになりますので、薬による体調変化があることもあります。
生理を避けたい予定まで2ヶ月以上ある場合は、薬を使わずに大事な予定を過ごせるように、前の生理周期から調節をしていきます。(こちらがおすすめです)
受験や結婚式といった、大切なイベントなど予定の決まっている場合はお早めにご相談ください。
特長
- ・生理の日程を調整します。2ヶ月前を目安に生理が来てほしくない期間などをお聞かせください
- ・生理を早めたり遅らせることができ、最終月経に合わせて計画を立てます
ご注意
- ・必ず希望どおりの月経移動が可能であるとは限りません。ご了承ください。
月経移動は、生理周期を把握することからはじまります
前回の生理が始まった日にちを記録しておきましょう
アフターピル(緊急避妊ピル)
特長
- ・妊娠を希望していないにも関わらず、妊娠の可能性がある性行為をした場合に、緊急的に服用するピルです
- ・72時間以内の服用で約80%の妊娠阻止率が得られます
- ・早いタイミングであるほど、避妊効果が高くなります。早めに相談しましょう
ご注意
- ・アフターピルを処方する場合は、その後の避妊方法についても相談しましょう
- ・妊娠するかどうかはパートナーに任せるのではなく自分でコントロールすることが大切です
- ・次の生理が来るまでは、妊娠する可能性はゼロではありません。ピルとコンドームで避妊しましょう
生理のトラブルを減らす薬 低用量ピル(LEP)と黄体ホルモン製剤
生理のトラブルを減らす薬には3種類あります
それぞれの特長がありますので、ご自身の性格やライフスタイル、目的に応じて選択しましょう
低用量ピル(LEP)と黄体ホルモン製剤ジエノゲストをつかうメリット
- 生理の量や痛みが少なくなったり、なくなる
- 生理前後の体調不良が改善する
- 子宮内膜症への治療効果がある
- 生理の量が減ると、貧血も改善する
月経を調整する薬の種類
種類 | ホルモン | 生理 | 内服方法 | マイナートラブル |
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周期投与ピル | エストロゲン 黄体ホルモン |
4週間ごとに定期的に起きる | 1日1回1錠内服 貧血予防や内膜症のリスクを減らせる |
いりません。 しばらく内服を続けると自然になくなることが 多いです。 |
連続投与ピル | エストロゲン 黄体ホルモン |
定期的な生理(出血)の 間隔は最長で4ヶ月間(120日) 生理の予定が調節しやすい |
1日1回1錠内服 | |
ジエノゲスト (ディナゲスト®) |
黄体ホルモンのみ | 定期的な出血(生理)は ないが、不正出血はときどき起きることがある |
1日2回内服 内膜症や腺筋症が重度の方の治療におすすめ |
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ピルを服用している間に生理が来ない時は、
子宮内に余分なものがたくさん溜まっているのでしょうか?
生理の量は生理の前に準備されいている子宮内膜の量(厚さ)で決まります。
通常ピルを使用している場合には子宮内膜はあまり厚くなりません
ピルの服用後の生理は期間が短く、量も少ないので、ピルを使わない周期の生理と比べると過ごしやすいことが多いです。「数ヶ月も生理を止めていたら、次の生理の時にドバっと大量出血をしてしまうのではないか…」というご相談もよくいただきますが、そのようなことはないのでご安心ください。
ピルを飲み忘れた場合
服用が慣れた方も、ときには飲み忘れることもあるでしょう。飲み忘れは珍しくありません。
飲み忘れた場合の対応については、それぞれの薬の説明通りに対応すれば大丈夫です
飲み忘れずにトラブルなくピルを続けるコツ
毎日同じ時間やタイミングで服用にすることです。食事の前後や空腹かどうかで内服を考える必要はありません。また、薬剤メーカーで用意されるアプリなどを使うことも飲み忘れの予防にとても有効です。
2日以上内服を忘れた場合はご相談ください
薬が合う・合わない
副作用(マイナートラブル)
について
ピルの服用を開始後、しばらくの間に薬の作用により予定外の症状がでることがあり、マイナートラブルと呼ばれています。ピルに含まれているホルモンに体が慣れていないことが主な原因と考えられています
体が慣れるまでの一時的なことが多いので、内服を続けていると症状がなくなってきます。痛みについては鎮痛剤などで対応しましょう。
- 頭が痛い
- 生理痛のような痛みがある
- 眠気
- 吐き気がする(気持ちが悪い)
- 少量の出血がある
- だるさ
- 胸の張りやほてりがある
- 気分が落ち込む など
ピルを服用するときに
注意を要する方
体の状態によりピルの処方ができないことがあります。問診票に必要な項目を記載してください。
通常のピルが使用できない場合には、体調にあわせた他の対応を検討いたします
- タバコを吸っている方
(タバコはやめましょう) - 体重が極端に多い方
- 家族性もしくは他の病気のために血栓症ができやすい方
- 前兆を伴う片頭痛がある方(禁忌です)
ピル服用により血栓症のリスクが少し上がるという報告があります。
血栓とは血管の中でできる血液の塊で、脳梗塞や心筋梗塞の原因になることもありますが、ピルを服用しない方でも血栓症になる可能性はありますので、まずは、以下の点に注意をしましょう。
- ・頭痛や息苦しさ、ふくらはぎの痛みや腫れがあるようなときは受診の相談をしてください。
- ・喫煙者の方は血栓ができやすいため、ピルの処方はできません。