Uterus
Ovary
子宮・卵巣の病気

Uterus Ovary 子宮・卵巣の病気

子宮・卵巣の病気

「生理痛がひどい」「出血が多い」など、日常生活に支障をきたすことはありませんか?
そのような場合は一度、婦人科を受診してみましょう

卵巣の病気の多くは、無症状のまま進行していた…ということも少なくありません。また、妊活中の方にとっては、妊娠の妨げになる病気もあり、年齢や妊娠の希望の有無、手術の必要性なども考慮した上で、治療方針を相談しましょう。

卵巣の病気の傾向

卵巣の病気の傾向

卵巣は症状が出にくい臓器です。
大きくなっても痛みがでることが少ないので、かなり大きくなるまで症状がでないことは少なくありません。そのため超音波検査などの定期的な検診を行うことで、病気の早期発見・早期治療につなげることができます。

緊急性の高い病気:茎捻転

卵巣(腫瘍)の茎捻転は大きな卵巣が骨盤内で回転することによって起きます。突然おきる強い下腹部痛で、卵巣の血流を回復させるために緊急手術が必要になることがあります。

子宮筋腫

子宮の筋組織の中、内側、外側にできる良性疾患です

症状がない場合も多く、生殖年齢の女性の約半数には何かしらの子宮筋腫があると報告されています。症状は筋腫の大きさやできる場所によってまちまちなので、まったく症状のない人もいれば、生理痛がひどくなったり、妊活の妨げになる場合もあります、年齢や子宮筋腫の状態(大きさ・位置)を把握した上で治療方針を決定します。

こんな症状がある方はご相談ください

  • 下腹部にポコっとしたものがある
  • 生理の出血量が多い
  • レバー状の血のかたまりが出る
  • 頻尿・便秘に悩んでいる
  • 生理時以外にも下腹部の痛みがある

子宮内膜症

20~30代で発症することが多く、特に30~34歳で妊娠を考えるころに
見つかることも多い傾向にあります

女性側にみられる妊娠しにくい大きな理由の一つです。初期にはほとんど症状がありません。

こんな症状がある方はご相談ください

  • 生理痛がひどい
  • 妊活をしていても、なかなか妊娠しない
  • 排便時に痛みがある
  • 性交時に痛みがある  など
関連ページ:ピルについて

卵巣嚢腫(のうしゅ)・
卵巣腫瘍

卵巣嚢腫と正常な卵巣

卵巣嚢腫は、腫瘍の中に液体がたまっている状態で、良性のものも多く、すべてが手術で摘出する必要があるわけではありません
卵巣が大きくなってきた場合には、卵巣がん(悪性腫瘍)やその他の病気のこともあるので、詳しい検査をして卵巣の状態を調べることが必要です。

まずは超音波検査やMRIなどで、腫瘍の大きさや状態を診断して、治療方針を決定します。

こんな症状がある方はご相談ください

  • 特に理由なくお腹が出てきた(ウエストが増えた)
  • 突然おきた下腹部の激しい痛みがある

卵巣の病気は症状がでにくいのが特徴です。超音波などの検査でなければ見つからないことが多いため、子宮頸がん健診などの機会には、超音波での検査を併用することをおすすめします。

関連記事:卵巣がん

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

卵巣が分泌するホルモンバランスの乱れによって、
月経周期の異常や排卵障害が起きることがあります

PCOSの方は月経が不規則な場合が多いですが、排卵していることもあります。排卵の時期が予測できないため、予期せぬ妊娠の理由になったり、妊娠したくなったときに思うようにチャレンジできないことも少なくありません。妊娠する・しないを考えるような場合には、症状がなくても病院での相談をお勧めします。

こんな症状がある方はご相談ください

  • 生理が不規則である
    (生理不順)
  • 生理が長びくことがある
    (過長月経)